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バジリティ (Birdility)

バード・アジリティ

  (Bird Agility)

犬の世界では非常に人気の高いドッグ・スポーツのひとつにアジリティというものがあります。

犬と人のチームワークによりさまざまな障害物をクリアしていくスポーツです。

全国各地で開催されるアジリティの競技会場は、競技の場というだけでなく参加者と犬達の親交の場にもなっています。

鳥とのトレーニングを楽しまれる方が増えてきました。

さまざまな楽しみ方がある中で、みんなの共通の練習目標となるようなものがあるとさらに楽しめるのではないかと すでに犬の世界では確立されたアジリティを取り入れてみようかと思いました。アジリティ機材(イクイップメント)の練習をするということは、他のトレーニング同様、鳥とのコミュニケーションを深めることにつながります。

初めてのものを怖がらせずならすにはどうしたらよいか?

イクイップメントを怖がらせることなく上手にクリアするにはどうしたらよいか?

鳥が楽しんでくれるための環境設定にはどう配慮したらよいか?

場所や環境が変わっても、それまで練習した通りにできるようにするにはどうしたらよいか?

こういった要素を考えながら練習を進めていく必要がありますが、これらはすべて日常生活の中で鳥が人間社会での暮らしにストレス少なくいられるために人が配慮するべき事でもあります。

練習を通じて鳥と人との関係が深まることを願っています。

バジリティでの決まりごと

このルールはALETTAが開催するバジリティ関連イベントに適用されます。

1.バジリティでは鳥が楽しめるということを優先してください。

2.各イクイップメントについて、コース中も練習中も、必ずポジティブな方法(正の強化)を用いてください。

3.コース中、鳥の集中が途切れる、コースから出て行ってしまうなど継続が難しくなった場合はパスしましょう。

4.コース中、必要に応じてターゲットスティックなどによる誘導を行うことができます。鳥にわかりやすく伝えることを心がけましょう。

5.鳥のサイズに合ったイクイップメントをご使用ください。各自普段から使い慣れているものが最適です。

6.元気な鳥が参加できます。体調を崩しているなど、その時のコンディションに不安があればご相談ください。

バジリティで用いるイクイップメント規定とルール

(イクイップメント写真や動画は参考のために入れました。同じものでなくて構いません)

スラローム 

 イクイップメント規定:

 コーン(またはしっかりと自立する支柱のようなもの)    

 3本-6本を鳥が通れる間隔に直線に並べる。

 ルール:

 最初のコーンは鳥の左側、次のコーンは右側。

 その次は左側のようにジグザグに通り抜ける。

 コーンを抜かしてはならない。逆走不可。

​ 練習の時も逆走しないよう動画の鳥のように脇を通ってスタート地点に

 戻るのがお勧めです。

  

     アニメにするとこんな感じになります

トンネル

 イクイップメント規定:

 鳥が通り抜けるのに十分な内径があること。

 鳥が羽などを引っかけてしまうことのないよう安全なものを選ぶ。     

 長さは鳥の体長(頭から尾の付け根まで)の2倍以上。            

 通過中に転がってしまうことのないよう支えを用いるなどして固定する。

 ルール:

 一方向から入り、反対側から出る。

 通り抜け。

 練習の時も逆走しないよう

 脇を通ってスタート地点に

​ 戻るのがお勧めです。

クローズドトンネル

 イクイップメント規定:

 トンネル状のものの片側(出口側)に

 布などを下げたトンネル。       

 布の長さはトンネル出口3分の2を覆うくらい。           

 くぐり抜けた時に布が落ちないように

 しっかり固定しておく。              

 通常のトンネルと同じく安全に通れるようにすること。

 (布については、タオル、ハンカチなどタオル保定をする時に

 使う予定の布を選ぶとタオル保定の練習にもなる)

 ルール:

 一方向から入り、布部分をくぐり抜ける。

 背中に布が触れることによる発情スイッチ注意!

 もし発情が見られるようなら他のイクイップメントに変更を。

シーソー

 イクイップメント規定:

 鳥のサイズに合った安全なものを選ぶ

 ルール:

 のぼりスロープを上がり、下りスロープへと移動する。

 (平らなものでは片方から入り、反対方向へ移動)

 下りでは3秒間待ってから降りる。 

​ 逆走不可。

 くり返し練習する場合、逆走しないよう

 脇を通ってスタート地点に​戻るのがお勧めです。

​ 

テーブル

 イクイップメント規定:

 鳥が台の上に乗ってもぐらつかない安定したものを選ぶ。

 ルール:

 台の上に両足で乗って、そのまま5秒間待つ。

輪くぐり

 イクイップメント規定:

 鳥がくぐり抜けるのに十分な大きさのものを選ぶ。

 足などをひっかけてしまうことのないよう、固定できるものを選ぶ。

 最低1つ。

 ルール:

 一方向から入って抜け出る。往復はなし。

 くり返し練習する場合、逆走しないよう

 脇を通ってスタート地点に​戻るのがお勧めです。

ジャンプ

 イクイップメント規定:

 止まり木や台など安定したものを選ぶ。3つ以上。

 安全でないものは主催者判断で使用不可とされる場合があります。

 ルール:

 一方向入り、反対側へと抜ける。

 止まり木や台へ

 「ジャンプ(ぴょんと飛び移る)」で移動。

 ジャンプの間隔は鳥のサイズ合わせる。

バードウォーク

 イクイップメント規定:

 平均台。鳥が通れるくらいの幅の台を用意する。

 長さは鳥の体長(頭から尾の付け根まで)の2倍以上。

 高さについては床から3センチ以上。

   降りる前に5秒待つ

 ルール:

 一方向から入り、反対方向へ抜ける。

 通るのは一方向のみとし、往復はしない。

 くり返し練習する場合、逆走しないよう

 脇を通ってスタート地点に​戻るのがお勧めです。

フライト

 イクイップメント規定:

 上に飛ぶ。

 手・止まり木などを用い、それをターゲットに鳥がそこに飛んで乗る。

 高さはテーブル(床)から30センチ以上。

 ルール:

 バジパートナーの手または差し出した止まり木などに飛んで乗る。

 終了後は床に降りて、コースを続ける又はコース終了。

​ クリッピングしている又はさまざまな理由で飛ばない鳥は飛ぶ代わりに歩く:50センチオイデ

イクイップメントの使い方

すべてのイクイップメントにおいて、鳥が安全に楽しく行えるような準備と配慮が大切です。練習ではゆっくりと丁寧にイクイップメントにならし、たくさんの強化(クリック、トリーツ、褒め言葉など鳥が喜ぶもの)の機会を作るようにしましょう。できるようになる過程が信頼関係を深めます。

主催者による判断でコース中でも中止を求める場合があります。

バジリティ練習動画紹介​ (すべて過去の動画なので、今回のルールは適用していません)

・ばど美(オカメインコ)

     トンネル、タイヤ、ジャンプの連続

  

 

    シーソー練習中

  

・オレオ(シロハラインコ)

    シーソーのみ

 

 

    スラローム

    (ターゲットスティックでの誘導)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・翔さん(ウロコインコ)

    自作のバジリティ道具で練習しています

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